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Yoshiki Hayashi

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    Sun, 08 May 2005

    第15回世界コンピュータ将棋選手権
    激指を開発していた研究室にいたにも関わらず初めての参加だった世界コンピュータ 将棋選手権が終わった。終わったときはひたすら悔しさで一杯だったが、今冷静に なって振り返ると初の決勝進出はやっぱりよくやったな、と思う。

    GPS 将棋は大会直前に急に強くなったせいもあって、いろいろと準備不足だったことは 否めない。すごくうまくいけば決勝に出られるかも、とは思っていたので半分くらい 冗談で決勝に出れば見にいくよ、とは言っていたんだが、初日から 金子さんと共に 胃の痛い経験をするはめになるとは思ってもいなかった。

    胃の痛い理由の一つは、強さが全然安定していないことで、これはまっとうに強く している暇が全然なかったことが理由。大会2週間前に自玉と敵玉の進行度の差分で 評価値にボーナスを与えるコードを入れたのだが、これがいつでも差分に linear に ボーナスを与えるという凶悪な代物で、はまればめちゃくちゃ強いがはずれると まったく問題にならない、という将棋を指す原因になってしまった。しかも、 自己対戦では30手まで進めてから対戦していたので、序盤が極端に弱くなって しまっていることにまったく気付かず、それなりに余裕で通過する予定だった 1次予選でもかなり冷や冷やするはめになった。結果的には KFEnd 戦の 相手の水平線を誘発してみたり、きのあ戦の突撃からの鮮かな寄せに行ったりと、 変更の収支は黒字だったのでほっと一息といったところ。 来年はもっと安定した将棋の指せる胃の痛くならないプログラムにしたい。

    胃の痛い理由の二つ目は、二日目に詰みを詰みと認識しないバグが発見されたり、 原因不明のクラッシュが発生したり (ハードウェアを疑っている)、かなり致命的な バグが出てきたこと。こういうバグはたいてい私ではなく金子さんのバグなので、 胃の痛さとしてはまだましではあったけど。

    三日目はもうあんまり自分の参加したプログラムを見てる精神的余裕がなかったので、 かなりの時間を激指の観戦に費したが、今回の激指の指し回しには正直かなり 感心させられた。GPS 将棋にはいつやっても負ける気はしないが、自分の棋力では あの激指にはもう勝てなくなってる感じがする。非常に自然な指し方で的確に 相手の疑問手、悪手をとがめていく感じで、今後のコンピュータ将棋の展開に かなり希望をもらった。 普段 GPS 将棋の自己対戦などを解析しているときは、どうせ指せないだろうと 思って変な手のオンパレードのときも流して見ていたが、ちゃんと直していこうという 気力が湧いてきた。

    大会参加までは相当無理をしていたせいか、期間中は相当疲れていて、 大会が終わったらしばらく 将棋プログラムからは休もうと思っていたのに、今ではもう開発意欲に 満ち満ちているのが非常に不思議である。ソースコードも含め、ほぼ全ての 情報を公開してしまっているので来年は決勝進出も難しいかもしれないが、 次回はもっと完成度の高いプログラムで参加したい。

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